INTRODUCTIONセンター・部門紹介

国際教育推進センター

大分大学国際教育推進センターは、2000 年5月に「留学生センター」として学内措置で設置され、2003年4月の省令化を経て、2007 年4月に「国際教育研究センター」に、さらに2018 年4月に「国際教育推進センター」に改組されました。

本センターは、留学生に対して日本語・日本事情教育および修学・生活上の指導助言をすること、また本学の学生に対してグローバル人材育成教育および留学に関する情報提供や指導助言を行うことにより、本学の国際交流の推進に寄与することを目的としています。さらに、日本語教育・日本研究・国際交流・留学生教育等に関する調査・研究活動や、国際セミナー等海外の協定校との学術交流の推進に努めています。また学内における留学生と本学学生の交流の充実を図るとともに、地域社会に国際交流の輪を広げることも目指しています。

国際医療戦略研究推進センター

国際医療戦略研究推進センター(Global Oita Medical Advanced Research Center for Health: GO-MARCH)はこれまで大分大学が培ってきた医学面における研究・技術を海外に展開していくことを使命として、平成 30 年 4 月に設置されました。その実現に向けて、GO-MARCH では下記のように、大分大学医学部や大分大学全学研究推進機構で実施されてきた革新的な国際研究プロジェクトを促進し、支援します。

  • アジア諸国、ロシアなどにおける消化器内視鏡技術の教育プログラム
  • 東九州メディカルバレー構想に含まれている健康管理事業の人材育成
  • ヘリコバクター・ピロリ、狂犬病ウィルスおよび寄生虫病等の国際共同研究
  • 日本科学技術振興機構(JST)の SAKURA 交流プログラムによる日本とアジアの若者の交流や大分大学バンコク事務所を活用し、アジア諸国での健康管理事業における国際人材育成

国際医療人材育成・交流推進部門

  • 消化器内視鏡、低侵襲医療領域の人材育成
  • 大分大学海外事務所運営
  • オンラインツールを利用した双方向国際医療教育の支援

国際共同医療研究推進部門

  • 国際消化器病研究
  • 国際感染症研究推進
  • 医工連携分野での共同研究推進
  • 創薬、プレシジョンメディシン研究の展開

国際医療展開推進部門

  • 地域などと連携した医療分野での国際協同研究と国際貢献活動
  • 海外との医療機器開発・インキュベーション支援
  • インバウンド・アウトバウンド医療展開

センター長あいさつ

2018年4月に設置された大分大学国際医療戦略研究推進センター(Global Oita Medical Advanced Research Center for Health: GO-MARCH)のセンター長に就任しました山岡吉生です。
長い名前で覚えにくいかもしれませんが、略称の GO-MARCH として記憶していただければ幸いです。皆様方どうぞよろしくお願いいたします。

本センターは、「国際医療人材育成・交流推進部門」、「国際共同医療研究推進部門」、「国際医療展開推進部門」の3部門を設定して、科研費、AMED、JICA などの競争的資金を獲得し、国際的なハイレベルの医療・研究を推し進めることを目指したいと考えております。

「国際医療人材育成・交流推進部門」では、世界最先端を行く本学の消化器内視鏡・低侵襲医療領域での人材・技術力を用いて、アジア、ロシア、中東、さらにはアフリカでの人材育成を目指します。本学初の海外事務所がタイのバンコクに設置されており(バンコクオフィス)、常にアジアの最新の情勢を収集しながら、新たな国際共同研究先を発掘しています。また「さくらサイエンスプラン」では、将来の研究者を目指す現地の高校生との交流も進めています。この成功を手本に、インドネシアのスラバヤに も新しいオフィスを構えることができ、定期的に現地の医学生を本学に受け入れて研究指導を行うなどの事業も進行中です。「国際共同医療研究推進部門」では、主に感染症の国際共同研究を推進する計画において、すでに大型の競争的資金を得ているピロリ菌や狂犬病などの研究が進められています。狂犬病研究では、SATREPS というAMED と JICA 合同の大型事業に採択され、フィリピンのマニラを拠点に、創薬研究の展開も視野に研究が進められています。

またピロリ菌研究では、アジアのみならず、アフリカとの共同研究も開始され、ピロリ菌研究の世界最高峰拠点の確立を目指しています。「国際医療展開推進部門」では、東九州メディカルバレー構想で進めてきた地域と連携した医療分野での国際共同研究や国際貢献活動を進めていきます。

まだ、センターが設置されたばかりで、競争的資金をすでに獲得している「低侵襲医学研究」および「国際感染症研究」を中心に活動を推し進めていますが、今後は、新たに国際共同研究を推進していこうと考えておられる本学の多くの研究者たちにも役立つ研究環境づくりを目指したいと考えております。
ぜひ、皆様方のご協力、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

2019 年 1 月
国際医療戦略研究推進センター センター長 山岡 吉生